原因が糖尿病でない腎不全患者より糖尿病による合併症で腎不全になた人のほうが短命。
糖尿病の3大合併症の中でも失明という事態に衝撃を受ける人が多いため、網膜症になることばかり心配する患者さんが少なくありません。しかし、命にかかわるという点では、腎症が最も警戒しなければいけない合併症です。
腎臓は、ろ過装置のような働きをしています。血液をろ過して尿の原料を作ります。血液をろ過する部分かたまりは細かい血管の塊でできており、血液中の水分や、不要または過剰な成分を振り分けているのです。
糖尿病発症から五年ほどたって高血糖の状態が続くと、腎臓のろ過機能が低下します。すると、尿にアルブミンというたんばく質が混じって出るようになるのです。
糖尿病腎症が悪化して腎不全にまで進行すると、体にたまった老廃物を排泄できなくなって尿毒症を起こします。体がだるくなったり、むくんだりするほか、血圧も高くなるのです。血糖値を下げても治すことはできず、食事も塩分やたんばく質を制限したものになります。
そして最終的に、機械の力を借りて血液のろ過をしなくてはならなくなってしまいます。これを血液透析といい、1回の治療時間も4~5時間、そしてそれを週に3~4回行わなければ生きることができません。、仕事や日常生活に大きな支障をきたすようになるのです。肉体的にも身体的にも非常にストレスがかかります。
現在の日本で血液透析を受けている人のうち、糖尿病腎症の患者さんは年間1万6000人にも上ります。しかも、糖尿病腎症で血液透析を始めた場合、5年生存率が50%以下で、腎臓病の透析患者さんよりも短命です。
糖尿病合併症の主原因は、AGE(終末糖化産物です。ここでは、AGEが糖尿病腎症を引き起こすしくみについてです。
高血糖の状態が続いてAGEが大量に作られると、マクロファージという細胞がAGEを排除しようとします。マクロファージはAGEだけでなくコラーゲンもいっしょに食べてしまうため、新たなコラーゲンを作り出すために、増殖因子という物質が生まれます。
増殖因子によって腎臓でコラーゲンが過剰に作られると、腎臓の基底膜(尿をこすフィルターの役割を持つ)が破壊され、血液中のたんばく質(アルブミンなど)が尿に漏れ出すようになります。こうして、糖尿病腎症は発症するのです。
糖尿病腎症などの合併症は、体内にAGEを増やさないようにするだけで、ほとんどが防げます。
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1日6粒程度を目安に、水またはぬるま湯で飲むだけです。