家族や親戚に糖尿病患者がいる人は、定期的に血糖値を検査することがとても大切。
急増中の糖尿病で、自覚症状がほとんどないのですが、あなたが糖尿病になっているかを判定するのが、血糖値です。血糖値には世界統一で決められた基準値があり、空腹時血糖値が126ミリグラム以上、食後二時間血糖値が200ミリグラム以上は間違いないく糖尿病です。
健康診断の前日にお酒をかなり飲んだからだとか、最近は残業続きで外食が続いて偏った食生活をしていたからだと言い訳をしてはいけません。空腹時血糖値が127ミリであったとき、誤差の範囲だろうと勝手に解釈してはいけません。空腹時血糖値が110ミリ未満の人だけが、糖尿病ではない基準値域内の人なのです。
では、空腹時血糖値が110~125ミリの人はどうでしょうか?その場合は、ブドウ糖負荷試験という精密検査で食後血糖値を調べて、境界型か、糖尿病になっているかを確かめます。現在は、境界型であっても9割は糖尿病に進行します。境界型だからといって安心するのは、大変危険です。ここで本気にならなければいけないのです。
血糖値は変動しやすい数値なので、ふだんから血糖値が高い人でも、一時的に下がることは珍しくありません。健康診断の2~3日前だけ食事に気をつけ、空腹時血糖値が基準値域内であることに安心する人も少なくないでしょう。そのため最近では、ヘモグロビンA1Cの数値を最も重視します。
ヘモグロビンA1Cの基準値は4.3~5.8ですが、厚生労働省の指標では5.6六以上なら境界型か糖尿病としています。実際、医療現場では、5.8前後の人を検査すると、約6割は糖尿病という結果が出るのです。
医療現場で安全圏と安心できるのは5.2以下です。健康診断の結果が5.8未満でも、5.3を超えているときは、糖尿病の専門医がいる病院を受診して食後血糖値を検査するべきです。
空腹時血糖値やヘモグロビンA1Cが基準値域内であったとしても、家族や親戚に糖尿病の方が多い人は、年に1回は食後血糖値を調べておくべきでしょう。両親ともに糖尿病の場合、その子供は75%の確率で糖尿病を発症するからです。両親のうちの片方の親だけが糖尿病のケースでも、その子供の25%が糖尿病になります。
遺伝的要因のほか、次に挙げる人は糖尿病になりやすいので、定期的な検査を行うようにしましょう
炭水化物を過剰にとると血糖値はどんどん上昇します。ラーメンや焼きソバ、お好み焼きをおかずにご飯(コメ)を食べるなど、炭水化物中心の食生活を続けると、血糖値は驚くほど跳ね上がります。
運動不足になると、血液中のブドウ糖が消費されにくくなるため、インスリンの負担が増えて膵臓を疲弊させてしまい、糖尿病が発症しやすくなります。
ストレスを感じると、アドレナリンや副腎皮質ホルモンなどが分泌されます。これらは血糖値を上昇させる働きもあるのです。ストレスを少し感じただけでも、血糖値は40ミリ前後も高くなることがあります。
太っている人は、血糖値を下げるために多くのインスリンが使われます。すると膵臓に負担がかかり、血糖値を下げるのに必要なインスリンが十分に分泌されなくなって、糖尿病になってしまいます。
焼酎・ウィスキー・ブランデーなどの蒸留酒やワインは血糖値を上昇させません。ところが、ビールや日本酒には、血糖値を上昇させる炭水化物が多く含まれています。
糖尿病の人はアルコールを飲むなら「泡盛」 - 自宅で血糖値を下げるhttps://www.cause-reason.info/diabetes/2015/04/post-6.html
初期には自覚症状がほとんどない糖尿病でも、進行するとさまざまな症状が現れるようになります。ここで紹介した糖尿病になりやすい人の中で、1つでもあてはまる場合はすでに糖尿病になっているかもしれません。そのような人は、以下の写症状がないかチェックしてください